坪松 裕樹(つぼまつ・ゆうき)
ベンチャー企業向け経営コンサルティングサービス「effi-biz(エフィ・ビズ)」代表
経営者歴13年。業務効率化や持続性の高い経営構築のスペシャリストであると同時に、既存事業改善(事業計画・経営戦略再構築/実行力強化(行動計画・進捗管理見直し)/営業・マーケティング力強化/マネジメント力強化(経営者や従業員へのコーチング)/HR強化(人材育成)など)のプロフェッショナルとしても活動中。 多種多様な業界や規模の経営に携わりながらも、多くの失敗や挫折を経験しているため、誰とでも同じ目線でお話できるのが強み。 5カ国に在住歴有(アメリカ🇺🇸、カナダ🇨🇦、シンガポール🇸🇬、フィリピン🇵🇭、日本🇯🇵)で、日本語と英語がネイティブレベル。
目次(コンテンツ)
経歴・実績・プロフィールまとめ
本掲載・講演実績など
書籍「自由人3.0」において若手起業家・実業家の1人として特集される(2015年)
中国メディアから「東南アジア不動産企業経営者」の一人として取材を受ける(2018年)
中国・北京で開催された不動産展示会にフィリピン企業代表として登壇、2000名の前でフィリピン不動産業界の動向や会社のマネジメントについてスピーチ(2019年)
世界70ヶ国・1000ヶ所にオフィスを構えるグローバル不動産大手「Sotheby’s International Realty」のフィリピン支店の社長兼COOとしての紹介ページ
本サービスを始めたきっかけと事業経営体験談
この度はエフィ・ビズにご興味を持ってくださり、ありがとうございます。私が本サービスを始めたきっかけや事業経営における体験談についてお話させていただきます。是非もう少しお付き合いいただければ幸いです。
「実績・結果」は必ずしも「幸せ」に直結しない
私は数年前まで
と信じ、毎日身を粉にして頑張って働いてきました。恐らく、このサイトに来てくださった皆さんの中にもそのような方はいらっしゃると思います。
ところが、成果を出す前と出した後で比較すると、正直なところ幸福度は上がりませんでした。むしろ、仕事を頑張り過ぎて自分を追い詰め、精神疾患にかかってしまうほどでした。
以前より自分の仕事ぶりやスキルに対する自信は深まったかもしれません。ただそれは「幸福度」とは全く異なる指標です。
何かあった時に会社として耐えられるようにするために、当時の経営状況をさらに良くすることばかりを考えていました。「さらに良くする」を目指すとキリがないため、常に重圧と戦わなければならず、しんどいことばかりです。
「人や社会から認められたい。そして次なるチャンスに恵まれ、きっとそれが幸福に繋がる」という思いで日々努力していました。
しかし、それは裏を返せば「今は人や社会から認められていない」という自己否定から入っています。そのマインドだと、例え95点の成果を挙げても「あと5点足りない!」と完璧を追い求めることになり、いつまでも心が満たされなくなります。
写真)フィリピン・マニラのオフィスにて
フィリピン移住時に得た大切な気づき
私がフィリピンにいた時の話になりますが、会社のトップである以上、私が現地従業員をリードし、何が何でも結果を出さなければならないと考えていました。
フィリピンでは、南国特有の「ゆるさ」がある以上、「成果を出すまで何が何でも頑張る」という文化があまり通用しません。
しかし、親会社が日本で、そこからの要求は現地基準において極めて厳しいものでした。そういう環境下だっただけに、従業員曰く私の表情は「常に厳しく強張って」いた、と後に聞かされました。
私はある日、現地の従業員にこう聞かれました。
この従業員はお世辞にも仕事をしているとは言えず、常に歌を歌いながら半ば会社に「遊びにきている」状態でした。
あまりにストレートな質問だったので戸惑ってしまいましたが、彼はこう切り出しました。
彼の話を聞いた時、ハッとさせられました。結果を出すことだけに集中しすぎてしまい、本当に大切なことを忘れていた・・・「結果や実績を挙げること以上に大切なものが沢山ある」ということを、彼の一言で再認識させられました。
写真)フィリピン時代の同僚たち
何故人はわざわざ事業を立ち上げるのか?
私は、事業を経営する意義や目的について、改めて考えるようになりました。
人は、事業を営まなくても、例えば自分で農作物を作ったり、住む家さえあれば、生きていけるはず。それなのに、何故人は、わざわざ事業を立ち上げ、それを営むのだろうか?
一つの答えとして、「その事業に関わる人たちが幸せになるため」というものが考えられると思います。綺麗事に聞こえるかもしれませんが、それが究極の目的の一つであると考えています。
事業を通じて多くの組織や人に対して付加価値を提供し、その見返りとして報酬を受ける。しかし、それ以上に報酬以外の「達成感」や「やりがい」、「人とのつながり」といったものに魅力を感じるから、起業家たちはあえて事業を起こすという荒波に飛び込むのではないだろうか、と考えています。
そして、その幸福感を与える事業を出来るだけ継続させる、「持続性の高い事業」を作りたい。そのように考えるようになりました。
私がどのようにして「持続性の高い事業」を実現していったか
フィリピン企業の代表に着任当時、既に大赤字という状況で、親会社からは「とにかく売上を上げろ」という指示でした。
従業員はそのような重圧があったせいか、成果が上がっていないにも関わらず疲弊してしまっており、社内の人間関係も非常に悪く、離職率も60%を超えていました。
そう決心し、早速経営改善に着手するようにしました。
私が着任して一番最初に取り組んだのは「従業員たちのマインドセットを変えること」でした。彼らはすっかり自信を失い、どのように行動をしたら良いかすら分かっていない、という状況でした。
マインドセットを変えるために実行したことは、
- とにかく「褒める」。少しでも頑張ってくれたら結果はどうあれ褒める。着任当時は結果を出せず自己嫌悪に陥りながら同僚を非難するのが当たり前の文化になってしまっていたので、自己肯定感を取り戻してもらうところから始めました。
- 週1回のチームごとのミーティングを行い、結束を高める。
- 3ヶ月に1度、読書課題を与え、チームごとに本の内容を紹介してもらい、ロールプレイング形式で今後の業務にどう生かしていくかを発表してもらう。
また、同時に取り組んだのが、「業務効率化」と「コスト削減」でした。大赤字となっているのは、成果があがっていないのに経費がかかり過ぎているのが火を見るよりも明らかでした。実際にやったこととしては、
- 会社の全業務を完全見える化・システム化してクラウド上にUPし、各メンバーが成果に対する意識づけを自然にするようになった
- できる作業や業務は全てオートメーション化し、業務を効率化して人的リソースを最適化
- 不要人材(他に迷惑かけるような人材)を解雇して人件費を大幅カット
- オフィスをより小さい場所に移転し家賃を大幅カット
- 広告宣伝費を必要以上にかけなくても売上が上がる状態を作り、広告宣伝費をカット
- 人件費かけなくても売上が上がる仕組みを形成
です。
これらの取り組みにより、年間8000万円の赤字削減を実現し、目標としていた黒字転換まであと少しの状態にまで持ってきただけでなく、60%以上にのぼっていた離職率を5%にまで減らしました。
従業員が安心して働ける環境や、経営が安定しながら成長できる企業体制をつくっていくのが経営者としての責務であり、「持続性の高い事業」を作っていくプロセスの一つだと感じています。
「持続性の高い経営」とは?
私なりの定義ですが、持続性の高い経営とは「従業員も起業家もプライベートの時間がきちんとあり、その中でも成果を挙げ続けていけるサステイナブル(持続性の高い)な経営」のことを指します。
私のアメリカやカナダの友人たちは皆「仕事は自分のライフスタイルを豊かにさせるために存在するのであって、自分のライフスタイルを犠牲にして仕事をすることは間違えている」という共通の価値観を持っていました。彼らは皆夕方16-17時ごろには仕事を切り上げ、その後は家族との時間や自分磨きの時間に使っていました。
日本では、その価値観とは真逆の働き方、つまり「自分のライフスタイルを犠牲にして仕事をする」長時間労働や残業などが、「令和」となった今でも続けられています。
以下のように世界各国の幸福度ランキングを見ても、日本がダントツに幸福度が低いという結果は、こういった長時間労働が要因の一つとして挙げられる可能性は高いと感じています。
様々な経験をベースに作った「持続性の高い経営」を目指すコンサルサービス
これまで、多くの失敗や挫折を乗り越え、実際に従業員にとって働きやすい労働環境を提供しながら安定した経営を実践してまいりました。
それだけに、起業家の皆様やこれから事業を立ち上げたいと考える皆様のお気持ちに寄り添い、それぞれの経営課題を明確にしながら、「持続性の高い経営」を実現するための具体的かつ実用的な提案をさせていただければと思います。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
経営コンサルティングサービスは、「敷居も値段も高い」という印象を持たれている方も多いかと思います(現に私がそうでした)。
そこで、皆様のニーズに柔軟に対応すべく、且つ皆様にとってご相談いただきやすくなるよう、リーズナブルなコンサルティングサービスをご用意させていただきました。(サービス内容や料金などは、こちらをご確認ください)
皆様の経営にとって本当の意味でお役に立てるコンサルティングを提供すべく、全力で取り組ませていただきますので、ご興味を持たれた方は、どうぞお気軽にご相談ください。
また、私は既述のとおり「趣味多過ぎ」人間ですので、何か共通のご趣味がある方は、お気軽にお声がけください。